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中華DSPラジオがやってきた ~PL-310ET(後編) [ラジオ]

中国メーカー製DSPラジオのお話、後編です。

☆-☆-☆-☆-☆

TECSUNの全波段数字解调立体声收音机、PL-310ETで遊んでいます。前編の中波につづき、短波を受信してみましょう。

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▲ラジオNIKKEI第1放送
房総半島の中央辺り、長柄ダムによりできた市津湖の畔にある長柄送信所から50kWでの送信です。

株と競馬というイメージが強いラジオNIKKEI。この日は日曜日だったので、競馬実況中継をやってました。

もちろん海外からの放送も入ります。

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▲ラジオ・タイランド
タイ北東部、ラオスとの国境に近いウドンタニ県バンドゥンにあるVOA送信所からの送信です。
日本語の番組は、毎日22時(JST)から。タイのニュースを中心に15分間放送しています。

そして毎度お約束の・・・

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▲チョソンの声放送
今も昔も変わらぬ、露骨なプロパガンダ放送。ピョンヤン辺りからの送信らしいですが。。

短波はとても良いです。感度はER-C57WRより良く、DE1103とほぼ同等レベルでした。
フェージングが激しい場合はDE1103の方が聞きやすいのですが、かなり頑張っているなと思います!

~・~・~・~・~

次はFM放送です。まずは、バンドの真ん中辺りのFMヨコハマから。

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▲Fm yokohama 84.7
神奈川県にある大山(1252m)山頂付近から5kWでの送信。良好に受信中♪

次に、バンド下限付近のInterFMはどうかしら。

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▲InterFM (76.1MHz)
東京タワー大展望台のちょい上(165m)にあるアンテナから10kWでの送信です。

InterFMの76.1MHzは、同じく東京タワーから送信しているTokyo FM(308~333m)に比べてアンテナ地上高が低くて少し入りが悪いのですが、おおむねよく受信できています。

で、その受信環境を改善するために、6月30日から 『従来よりアンテナを高い位置に移動した』 新周波数89.7MHzでも放送しています。そちらはどうかな?

pl310et_897m.jpg
▲InterFM (89.7MHz)
こちらも東京タワーから10kWでの送信です。数値を見るとこちらの方が良さそう?

具体的なアンテナ設置場所は不明ですが、おそらくかつての3局(NHK, Tokyo FM, J-WAVE)共建アンテナ辺り(特別展望台のちょい下で180~220m付近)ではないかと想像しています。

FM放送は中波放送に比べて使用している周波数が高いため、もろもろの影響でアンテナの位置を少し変えると受信状態も大きく変わりますが、わが家では新周波数の方が少し良いかな? という感じでした。


あと、ETMでスキャンさせたら知らない局が入っていたので調べてみたら・・・

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▲FM世田谷でした!
出力20Wとは思えないほど、きれいに入ってきます。

FM世田谷はコミュニティー放送で、用賀駅前にある世田谷ビジネススクエア・タワー棟(高さ120m)の屋上から送信しているそうです。どうりで良く入るわけだ。

☆★☆★☆

色々聞き比べてみましたが、FMの感度はDE1103よりも良く、ER-C57WRとほぼ同じレベルでした。
本機はS/Nが良く、電波が弱い局でも 「サーッ・・・」 というノイズが少ないので、聞きやすさではER-C57WRよりもこちらが断然上という印象です。

ということでFMの感度・音質共に良好。常用するのに全く問題ありません。部屋に置いて小~中音量で鳴らすと案外しっくりきます。


余談ですが、本機はロシアのバンドプランに対応している関係で、FMが60MHzから受信可能です。

日本だと60MHz帯には同報系防災行政無線が割り当てられています。
同報系?防災行政?なにそれ? と思うかも知れませんが、簡単に言うと夕焼けチャイム・・・決まった時刻になると街のスピーカーから流れるあれです。現在デジタル化が進められていますが、まだ多くの地域でアナログ方式が使われているので、このラジオでも聞くことができます。

そんなものを聞いてどうするのか? ですよね(笑)
窓を開ければ聞こえるものをわざわざラジオで聞くのですから。でも、『外は台風だし何か放送しているけど、よく聞こえないな』 なんて時には役に立ちます。

同報系防災行政無線はナローFMですが音量を上げれば聞けますので、興味がある方は地元の周波数で試してみてはいかがでしょうか。

~・~・~・~・~

あれこれ聞いて遊びましたが、PL-310ETで気付いた点をいくつか挙げたいと思います。

<イマイチな点>
●ボタンが硬い
片手でひょいひょいと操作するのはムリ。指で 「えいっ、えいっ!」 と押す必要があります。
ダイヤルで周波数やメモリーチャンネルを変えられるので、ストレスを感じるシーンはそれほど多くありませんが・・・基本性能が良いだけに、このボタンの操作感の悪さはモッタイナイ!

●アラームで起動時の音量
アラーム機能で指定時刻に電源onする際の音量がいちおう設定できるのですが、レベル9以下に設定した場合は強制的に10で起動します。
これは、『もし小さい音でセットしてしまった場合に起きられないと困るでしょ?』 というメーカーの親切心なのでしょうか? だとしたら大きなお世話です。レベル10だと音が大き過ぎてうるさいんダヨヽ(`Д´)ノ! 目覚ましはDE1103を使うからいいっす。

●音量調節
電子ボリュームなので段階的に変化するのですが、もう少し小音量域が細かいステップで設定できたらいいのになぁ。

●チューニングステップ
チューニングダイヤルを回す量によってFast/Slowが自動で切り換わりますが、マニュアルで選べたらなお良いかな。


<気に入った点>
●音質が結構いい
多機能で感度が良くても音が悪いと使い続ける上で厳しいのですが、その心配はありません!
また、FMで弱信号受信時のS/Nの良さは素晴らしいと思います。

●ETM (Easy Tuning Mode) が便利
バンド内をスキャンして、受信できた周波数を専用のメモリーに記録してくれる機能です。
ETMを使っても通常のメモリーが上書きされてしまうことは無いので、旅先などできっと重宝するでしょう。

●AM Bandwidthが細かく選べる
6, 4, 3, 2, 1kHzのBandwidthが選べます。DSPならではの機能ですね。

●外部電源端子がUSB mini-B
前編で触れたとおり、これは便利。本体に入れたNi-MH電池を充電できる点もポイント高い!


<その他>
●電池の本数
単3型を3本使います。うちはエネループをこれ専用に仕立てて入れてしまいました。
外部電源をつないで充電し、Ni-MH電池は基本的に入れっぱなしのため特に気になりませんが、乾電池を使う方にとっては中途半端な本数だと感じるかも知れません。

~・~・~・~・~

TECSUNのラジオは初めて買いましたが、PL-310ETは、なかなかいいラジオだと思います。
いくつか不満点もありますが、中華ラジオとしては(←ここ重要!)合格点をあげてもいいかな。

自宅での普段使いも良いですが、これはぜひ旅に持って行きたいですね!
宿で景色を眺めながら、ETMでスキャンした地元の放送局を聞く・・・そんな風に使ってみようと思います。今から楽しみです (^-^*)ノ


★おまけ★
PL-310ETは前編で触れた通り、AF音量が電子ボリュームによる制御になっています。
ボリュームレベルは0~30までで、レベル10にすると結構音がデカイです。欲を言えばもう少し小音量域が広いといいな・・・と思い、とりあえず中を見てみることにしました。

あ、そうそう。本体を開けると保障対象外(例によって中華ラジオにそんなものがあるのか微妙ですが)になります。よい子はまねしちゃダメ! 開ける場合は自己責任で。


裏面のネジを何箇所か外すと、簡単にバックパネルが外せます。
ロッドアンテナのネジはそのままでokです。スタンド部分と電池収納部にもネジが隠れています。特に電池収納部のネジは他と長さが異なるので、戻す時に間違えないように気をつけましょう。

pl310et_is.jpg
▲オープン!
後付け部品も無く、すっきりしていますね。

矢印のところにある黒い部品は、CD1622CBというボリュームコントロールつきAFアンプICです。
データシートを見たところ、このICのPin14に掛かる電圧でボリュームを変えるみたいです。とりあえずテスターで電圧を見てみたところ・・・

・ボリュームレベル0で1.9V程度
・レベルを上げていくと電圧が下がって行く
・最大レベルにすると0.8Vくらい

という具合でした。回路図が無いので詳しいことは不明ですが、おそらくCPUからD/AかPWMで電圧を出して、このICに入れているのではないかと想像しています。

音量UPで電圧UPであれば、抵抗で分圧するなりして電圧を下げればいいのですが、そうではないので簡単にはいきません。なので、戦術を変更します。

CD1622CBのPin1とPin16がそれぞれ入力になっていて、そこからを辿っていくと、C20, C21という電解コンデンサの先にR24, R25という抵抗が付いていました。

pl310et_is2.jpg
▲フロントパネルを外したところ
矢印辺りに目的の抵抗器があります。

この抵抗のアンプ側とGND間に抵抗を追加して分圧し、AFアンプの入力側でレベルを絞ってしまいましょう。

schematic.jpg
▲回路図だとこんな感じ
値はカット&トライで決めましたので、別にこの値じゃないとダメなわけではありません。

実際の改造は、↓こんな具合です。

pl310et_is3.jpg
▲ここの抵抗を47kΩに変更します
元は10kΩが付いていました。

続いて対GNDに4.7kΩを追加。

pl310et_is4.jpg
▲抵抗追加完了!
こんな風に、抵抗をGND間に入れます。

その他、ハンダ付けが雑な部分が少しあったので、そこを再ハンダ後に組み直して改造終了。
音量が全体的に小さい方にシフトしましたが、大音量で使うことは無いのでokです。目覚ましで起動時も爆音じゃなくなりましたし、枕元で使うのにはいい具合になりました。


おしまい
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中華DSPラジオがやってきた ~PL-310ET(前編) [ラジオ]

新しく買った中国メーカー製DSPラジオのお話です。

☆-☆-☆-☆-☆

DSPラジオは、信号処理を従来のアナログデバイスによるものではなく、DSPチップのソフトウェアによって行う方式のラジオです。
昨年当ブログでもDSPを採用したELPAのER-C57WRを紹介しました(こちら★)が、これはボタンの反応が非常にトロいことを除いておおむね満足していて、主にエアーバンド(航空無線)聞き流し用として愛用しています。

そして今回、Amazonを徘徊していたら(また)面白そうな中華ラジオを見つけてポチってしまいました。。

~・~・~・~・~

2日後―――――

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▲商品が到着しました
PL-310ET。TECSUN(德生)という、中国メーカーの製品です。

ちなみにTECSUNは、つい先日紹介した中波用ループアンテナAN-200(こちら★)も作っています。

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▲全波段数字解调立体声收音机
中国語いっぱいの外箱に、何とも言えない高揚感を覚えますワァ~( ≧ω≦)ノ

以前、DEGENのDE1103で色々あった(こちら★)ように品質に一抹の不安が残る中華ラジオですが、今回はAmazon経由での購入なので、もし初期不良があれば販売元に返品や交換を要求するなどといったことはできるかと思います。

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▲箱が凹んでいるけど気にしない!
外箱は緩衝材。中の製品にダメージが無ければok・・・みたいな感じでしょうか。

早速箱から出してみました。

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▲開梱♪
本体以外にもキャリングケースなど色々と入っていました。

キャリングケースの素材は安っぽい(オマケですからね!)のですが、バッグに放り込んでおく時のキズ防止にはなりそうです。
また、同封されていた合格証によると、製造日は2014年6月30日。買ったのは2015年7月上旬なので、ちょうど1年前の製造ということになります。

意外だったのは、中国語ではなく英語と日本語の取扱説明書が1部ずつ入っていたこと。
日本語取説は販売店が入れてくれたのでしょうか? 機械翻訳ではなく、ちゃんとした日本語で書かれていました。

~・~・~・~・~

それでは電池を入れて、動作チェックへと参りましょう。

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▲時計を合わせて準備OKっす!
本体カラーはシルバーとブラックがありますが、今回はブラックにしました。

プラスチック製のボディーは大きさの割には軽く、LCDの表示も見やすくて好印象です。

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▲右側面
周波数と音量のダイヤルがあります。

周波数ダイヤルは一般的なロータリーエンコーダです。特にチャタリングも無く操作感は良好。
また、本機の音量は電子ボリュームでコントロールされていて、音量ダイヤルも可変抵抗器ではなくロータリーエンコーダになっています。

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▲左側面
アンテナ入力・ヘッドホン出力・外部電源入力端子があります。

やはり特筆すべき点は、外部電源入力がUSB mini-Bになっていることでしょう。
本体にNi-MH電池を入れておけば、外部電源端子から充電できます。今はスマホやその周辺機器を中心に電源としてUSB出力の5Vがかなり普及していますよね。それが利用できるのは大きな利点です。

スマホ用充電器のスイッチング電源はノイズが多いのでラジオの電源には不向きですが、充電用に使うのであれば問題無しです。もちろん乾電池使用時は充電するとマズいので、設定で充電機能をoffできます。


また、アンテナ入力端子は、短波やFMで外部アンテナをつなぎたい人にはありがたい装備です。
うちはいつも数mのワイヤーをミノムシクリップでロッドアンテナに噛ませているだけなので、それほど外部アンテナ端子は重要視していませんが、あって損は無いでしょう。

~・~・~・~・~

動作チェックを続けます。本機は以下の周波数が受信可能です。

長波(LW): 153~513kHz (不要であればoff可能)
中波(MW): 522~1620kHz(9kHzステップ時)、 520~1710kHz(10kHzステップ時)
短波(SW): 2300~21950kHz
FM放送: 64~108MHz (下限周波数を76, 87, 87.5MHzのいずれかに切り換え可)

では早速何か受信してみましょう。長波は簡単に聞ける放送を知らないので、中波(AM放送)から。

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▲NHK東京第1放送
埼玉県にある、菖蒲久喜ラジオ放送所から300kWでの送信。ちゃんと聞こえてま~す♪

まあ、これが入らないようだと不良品を掴まされたことになるので、まずは一安心てトコでしょうか。

気になるボタンのフィーリングですが、反応速度は普通です。
・・・が、ボタンが硬くてパパッとは押せません。また、カチカチした感触がとても安っぽいです。この辺の作り込みは、まだまだかなと感じさせられます。

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▲ラジオ日本
神奈川県の多摩川河川敷にある、川崎幸送信所から50kWでの送信。
同局は夜になると、(わが家では)フェージングが多くてやや聞きづらくなりますが、昼間は安定して入ります。

ついでにAN-200も使ってみました。外部アンテナ端子は中波では無効なので、誘導結合で。

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▲栃木放送(w/AN-200)
東北道の脇、鹿沼ICのちょい北側にある宇都宮送信所から5kWでの送信です。聞こえるきこえる!

AN-200は同じメーカーなので相性バッチリ!・・・と言いたいところですが、特にそんなことは無く、効果は他のラジオと同等でした。

あ、そうそう。PL-310ETでは信号強度とS/N(信号対雑音比)を数値で表示することができます。
初めは 「ER-C57WRみたいなSメーター表示の方が分かりやすくていいんじゃね?」 と思いましたが、慣れれば特に違和感はありません。数字で細かな値が分かるのは、マニア心をくすぐるものがありますな。

☆★☆★☆

あれこれ試してみましたが、中波帯の感度はギリギリのところで踏ん張りが利く印象のICF-SW7600GRやDE1103には一歩及ばないものの、Silicon Labsの同じDSPチップ(Si47xxシリーズ)を使ったER-C57WRとほぼ同レベルでした。
RF回路部分にはおそらく大きな差が無く、性能を決定付ける心臓部に同じチップを使っているのですから、当然の結果かも知れません。

またDSPチップが同じでも、AF回路によって音には個性を出せそうな気がしますが、たまたまなのか? こちらもER-C57WRとよく似た感じです。ただ、本機はスピーカーの大きさの違いからか、ER-C57WRよりも低音が出ていて聞きやすい音だなと感じました。

そんなわけで、中波は音質・感度共に良好で、快適に使うことができると思います!


前編はここまで。次回は短波やFM放送を受信したり、蓋を開けて中をのぞいたりします。

(後編へつづく)
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中波用ループアンテナAN-200で遊ぶ ~後編 [ラジオ]

TECSUNの中波用ループアンテナ、AN-200で遊んでいます。

☆-☆-☆-☆-☆

後編では、外部アンテナ入力端子のあるラジオで試してみたいと思います。
まずは、中波DX(遠距離受信)用として知る人ぞ知る、SONYのICF-EX5を出してきました。

テストは前編でも受信した栃木放送(宇都宮局:1530kHz)でおこないます。
ICF-EX5にはSメーターがありませんが、放送を受信するとチューニングLED(矢印)が点灯します。
LEDの明るさは信号の強弱で変化し、弱いと滅灯あるいは暗く点灯、強ければ明るく点灯します。まあ、細かいレベル差は分からなくとも、おおよその目安にはなるかな。

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▲ラジオ単体で受信中
矢印はチューニングLEDです。
さすが高感度をうたうラジオだけあって、単体でもそれなりに受信できています。

上の写真でLEDはほぼ滅灯状態です。
この状態から前編と同様に、AN-200をラジオの脇に置いて調節します。

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▲AN-200を隣に置いて使用中
チューニングLEDが明るく点灯し、よく受信できています。

次に、電磁誘導による結合ではなく、ICF-EX5とケーブルで接続します。
付属のケーブルは両端が3.5φのステレオプラグなので、片側をミノムシクリップにした自作のケーブルでつないでみました。

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▲背面にある外部アンテナ接続端子につなぎます

ICF-EX5は、中波では外部アンテナの有無に関わらず常に内蔵バーアンテナが有効になっていますが、はたしてどうかな?

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▲AN-200をケーブル接続で使用中
チューニングLEDは、ぼんやり点灯してます。

あれ?ラジオ単体より少しは良いけれど、AN-200を隣に置いた時よりは弱い。。
インピーダンスが合っていないのかな (・∀・?)

☆★☆★☆

つづいて、SONYのICF-SW7600GRでも試してみました。
このラジオにもSメーターはありませんが、受信中の電波がある程度強いと、LCDの左上に"TUNE"表示が出ます。

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▲ラジオ単体で受信中
放送は受信できていますが、電波が弱いので"TUNE"は点灯していません。

この状態から・・・

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▲AN-200をラジオの脇に置いて使用中
"TUNE"(矢印)が点灯しました! よく聞こえています。

今度はAN-200に付属していたケーブルで外部アンテナ端子へつないでみましょう。

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▲AN-200を外部アンテナ端子に接続して使用中
"TUNE"は消えています。
音を聞いていて効果は感じるものの、やはりAN-200をラジオの脇に置いた時よりも信号は弱い。。

このように、ICF-EX5とICF-SW7600GRでは、外部アンテナ端子へ接続するよりも隣に置いた方が良かったです。

ただ、ICF-SW7600GRの外部アンテナ端子へ接続した時は(AN-200をラジオの脇に置いた時よりも)、ノイズが少ない傾向にありました。
なので、場合によってはケーブル接続をチョイスした方が良いこともあるかもしれません。

☆★☆★☆

では、中華ラジオDEGENのDE1103ではどうでしょうか?
このラジオにはSメーターがあって、前編のER-C57WR同様LCDに表示されます。

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▲内蔵バーアンテナを使い、ラジオ単体で受信中
Sメーターは点灯していませんが、放送は弱いながらも受信できています。

この状態でAN-200を隣に置きます。

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▲内蔵バーアンテナ有効&AN-200を使用中
Sメーター(矢印)のレベルが一気にアップ! よく聞こえる!

続いて中波帯で内蔵バーアンテナを切り離し、外部アンテナ端子が有効になる裏技(というかバグ?)を使い、AN-200付属のケーブルでつないでみます。

de1103_1530c.jpg
▲内蔵バーアンテナ無効化&AN-200をケーブル接続で使用中
Sメーターのレベルはやや下がりますが、耳で聞いた感じでは同程度。わりと良さそうです!


以上のテストから、うちが持っているラジオでAN-200を使う場合は・・・

『DE1103以外は、わざわざケーブルでつなぐ必要性は少ない』

という結論になりました。
ケーブル接続の方は、前編で出てきたように自社製品のS-2000へつなぐことを想定していて、それに最適化されているのかもしれませんね。

~・~・~・~・~

というわけで、アンテナで色々試して遊びました。

ループアンテナは初めて使いましたが、予想外の効果に驚き&外部アンテナ端子につないだらさぞかし良いだろうと思いきや、「アレっ?」てなこともあって楽しかったです。

今はrajikoがあるので、アンテナを買ってまでラジオを聞く人は少ないかもしれませんが、条件さえ合えば受信状態の改善が期待できますし、試してみるのも面白いかと思います。


★おまけ
AN-200のおかけで、部屋で東京マーチスの海上交通情報がいい感じで聞けるようになりました!

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▲東京マーチス受信中。。
大型船の入港予定や気象情報などが放送されています。


おしまい
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中波用ループアンテナAN-200で遊ぶ ~前編 [ラジオ]

ひさしぶりのラジオネタ。今回は、アンテナのお話です。

☆-☆-☆-☆-☆

ある日アマゾンを徘徊していたら、とあるページの 『よく一緒に購入されている商品』 にTECSUNの中波(AMラジオ)用ループアンテナが出ていました。

これって以前気になって調べたことあるけど、結局買わなかったんだよな・・・と思いながら見てみると、値段は約2000円。
あれ? なんかその当時より安くなってるような? 面白そうだし買ってみっか! と、ポチりました。

翌日、商品が送られて来ました。早速開梱~♪

an200.jpg
▲AN-200
直径20cmちょいのループ(輪)に、赤色の線が巻かれています。

ちなみに矢印の出っ張りは、チューニング(同調)ダイヤルです。

tuning_knob.jpg
▲チューニングダイヤル
これを回して放送がよく受信できるように調節します。

機能的には面白い物でも、デザイン的に 『どうしてこうなった・・・』 というものが多いチャイナものですが、これは見た目もわりと良いのではないかしら?

an200_2.jpg
▲大きさはこのくらい
音楽CDと並べてみました。

このアンテナは、BCL(Broadcasting Listening :放送を受信する趣味のこと)ラジオを色々と発売しているTECSUN(德生)という中国メーカーの製品です。
おそらくこれも自社製品用の周辺機器なのでしょう。外箱には同社のS-2000と思われるラジオに接続するようなイラストが描かれています。

outer_box.jpg

outer_box2.jpg
▲外箱
描かれているのはS-2000か?

まあでも、所詮は単純なループアンテナ。パッシブ型ですし、TECSUN以外のラジオでも使えるはずです。
実際にアマゾンのレビュー他でも色々なラジオに使っているレポートをネット上で見ることができますし、深く考えずに試してみることにしました。

~・~・~・~・~

それでは、テスト開始!
比較した時に差が目で見えた方が分かりやすいだろうということで、ラジオはSメーター(信号強度メーター。携帯電話のアンテナピクトみたいなもの)が付いているELPAのER-C57WRを使います。

ところで、ER-C57WRには外部アンテナを接続するための端子がありません。
ではどうするのか? というと、ループアンテナをラジオの隣に置くだけでok。電磁誘導で結合させるやり方ですね。

具体的には、ラジオの内蔵バーアンテナのコイルとAN-200のループコイル(アンテナ)が平行になるように置きます。

erc57wr_an200.jpg
▲こんな感じです
大抵の場合、このようにループアンテナとラジオを直角に配置することになるかと思います。

手順としては・・・

①ラジオを水平方向にゆっくり回して、目的の放送が最も良く聞こえるように置く。
②AN-200を上の写真のようにラジオの隣に置く
③AN-200のチューニングダイヤルをゆっくり回して、放送が一番良く受信できる所を探る。
④ハッピー\(≧ω≦)/!

という具合です。
なお、③の時にループアンテナの赤いコイル部分を触ってはいけません。人体の影響でアンテナの同調点が変わってしまいますので。


実際に、わが家だと少し電波の弱いラジオ日本(1422kHz)で試してみました。

erc57wr_1422.jpg
▲まずは、ラジオ単体で受信
矢印のSメーターに注目。レベルは7を示しています。(レベルは大きいほど受信している電波が強い)

次にループアンテナを置いてチューニングし、最良点をみつけます。

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▲AN-200使用時
Sメーターレベルが7→9(フルスケール)になりました。

ご覧のように、とても良好に受信できるようになりました。想像していた以上の効果にビックリ!

☆★☆★☆

では、もっと電波の弱い栃木放送(宇都宮局:1530kHz)や茨城放送(水戸局:1197kHz)はどうでしょう?
この2局は、夜になると同じ周波数を使っている他局と混信してよく分からなくなってしまうので、混信の無い昼間にチェックしてみました。

まずは栃木放送から。

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▲ラジオ単体で受信中。。
しゃべっている内容は分かりますが、電波が弱いためノイズが多いです。

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▲AN-200使用時
おおおっ! 受信レベルもぐっと強くなり、内容もはっきり聞こえるようになった!


次に、茨城放送いってみましょう。

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▲ラジオ単体時
栃木放送と同様、話の内容は分かるけれど、電波が弱くてノイジーという状態。

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▲AN-200使用時
こちらもよく聞こえるようになりました。こりゃすごいな!

ということで、この2局については "大きな改善" がみられました。

~・~・~・~・~

このように、「安定して受信できてはいるけれど、電波が弱いなぁ」 という場合、AN-200はそれを改善するための有効な手段となりそうです。

ただし、家の中にある様々な電化製品から出るノイズがひどかったりすれば逆効果になることもありますし、元から聞こえない放送がAN-200を使うことで聞こえるようになることは、ほとんどないでしょう。

その辺りのことを理解した上で正しく使えば、心強い助っ人になるかと思います。


次回は外部アンテナ入力端子のあるラジオにつないであれこれやってみます。


後編につづく
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DSPラジオがやってきた ~ER-C57WR(後編) [ラジオ]

新しく買ってきたDSPラジオのつづきです。

☆-☆-☆-☆-☆

ELPAのER-C57WRを買って来て遊んでいます。中波に続いて短波いってみましょう。

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▲ラジオNIKKEI
もちろんちゃんと受信できました!

他にも・・・

erc57wr_11865.jpg
▲チョソンの声受信中。。
将軍様で知られるあの国の海外向け放送です。電波は強力なので、簡単に聞けます。

感度は良好。うちの場合、短波は近隣諸国の英語あるいは日本語放送しか聞かないので、必要十分といったところです。
また、短波にはフェージング(受信している電波の強弱が変化すること)が付き物なので、DSPでどんな感じになるのかと思っていましたが、特に違和感無く聞くことが出来ました。

こんな感じで短波も中波と同様、ICF-SW7600GRやDE1103に比べると感度はやや劣りますが、まあ標準的なレベルだと思います。

☆★☆★☆

FM放送はどうでしょうか?

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▲NACK5受信中
ヘッドホンをつなげば、ステレオで聞く事ができます。

こちらも感度は上々。ICF-SW7600GRやDE1103で入る局は、本機でも同程度のレベルで受信できました。
電波の弱い離れたところのコミュニティーFMを聞くといった特殊なことをしない限り、実用上全く問題ありません。

それと、FMの音質は普通かな。低音がやや不足気味なのと、ステレオでの音の広がりがもう少しあったらいいと思います。


余談ですが、本機は108MHzまで受信できるので、90MHz帯を使用するAM局のFMサイマル放送を聞くことができます。

関東ではTBSラジオ・文化放送・ニッポン放送が2015年春以降にFMサイマル放送を始めます。
これらはスカイツリーからの送信になるので、例えば中波の送信所が千葉の木更津にあるニッポン放送は、わが家だとFMの方が良く入るのではないかと想像しています。
また、FMはAMに比べると家庭にある電子機器が出すノイズの影響を受けにくくなるので、そちらの効果も期待できますね!

~・~・~・~・~

次に、このラジオの特徴であるエアーバンド(航空無線)もチェックしてみましょう。
エアーバンドにも色々あるのですが、本機が聞ける118~137MHzは主に民間機が使用しています。

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▲Tokyo ACC関東西セクター受信中
管制官とパイロットとのやり取りを聞くことが出来ます。

感度は、市販の広帯域受信機に比べるとやや劣るかな? という感じですが、スケルチ(無信号時のノイズをミュートする機能)も付いていますし、6500円という価格でお手軽に受信できることは素直に評価したいと思います。

ちなみにエアーバンドではカンパニーラジオなどを除き、交信には英語が使われています。また、ATIS等一部を除き、常時電波が出ているわけでもありません。
ここでは詳しくは触れませんが、各空港やエリアによって決められた周波数が割り当てられているので、やみくもにダイヤルを回して受信するよりは、雑誌やネット等で調べてそれらを登録して受信する方が良いでしょう。

~・~・~・~・~

ER-C57WRをあれこれいじって遊びましたが、気付いた点をいくつか挙げたいと思います。

<イマイチな点>
●ボタンの反応がトロい
本機の最大の弱点。ボタンを0.8秒間隔くらいで押せば大丈夫ですが、それより速いと取りこぼします。
素早く周波数を入力したり登録チャンネルを呼び出したいんですけど。。スローな操作を強要されるのは、ストレス以外の何物でもありません。
もし選局ツマミ(DIAL)が無くて、チューニングが[▲] [▼]ボタンと置数入力のみだったら・・・間違いなく投げ捨てているでしょうw

●登録したチャンネルを選局ツマミや[▲] [▼]ボタンを使って呼び出すことができない
数字ボタンを押して呼び出すのですが、前述の通りボタンの反応が超モッサリなので、登録ページ切り替え時に少しイラつくことも。

●AM帯域幅
Wide/Narrowが切り替えられますが、Wideは少し広過ぎるかな。
コマンドでSi4734のフィルタを切り替えるだけですし、Wide/Middle/Narrowの3種類くらいから選べたらよかったと思います。

●AIRスケルチの反応が遅い
アタックが遅いため、頭切れが生じます。
まあでも、本機のエアーバンド受信はラジオの"おまけ"みたいなものですから、あまり贅沢を言ってはイケマセンね。


<気に入った点>
●AMの音質が結構いい
「どうせ聞いてて疲れる安っぽい音だろう」・・・と全く期待していなかったので、うれしい誤算でした。
遠距離受信をするラジオではないので、音が良いことは普段使う上で重要ですよね。低音がもう少し出れば言うこと無しでしょう。

●AIRスケルチを装備している
前述の通り応答速度がもう一歩ですが、レベル調整可能なスケルチが付いているのはイイです。

●操作が簡単
オレンジで書いてあるのは、電源off中にそのボタンの長押しで動作する機能。
青は電源on中に長押しで動作する機能。黒は短押しで動作する機能。分かりやすくて取説不要です。

●アラーム機能が便利
ALARMをonすると、指定した時刻にラジオの電源が入ります。旅先でラジオを目覚ましに使っているので、これはうれしい。


・・・という感じで、ざっとまとめてみました。
うちにとって初めてのDSPラジオでしたが、細かい不満点はあるものの結構気に入りました。

残念なのは、こういったラジオが国内大手メーカーから出て来ないことです。
「今どきワールドラジオなんて流行らないし、儲からないよ」 ということでしょうけど、ワクワクするようなラジオをもう一度SONY辺りが作ってくれないかなぁ・・・と思うのでした。


おしまい
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